化粧品の効果は角質層まで
この言葉を真に理解している美容師は本当に少ない。正直私は皮膚とか薬剤とか大好きだからまーまー詳しいけれど、同じ美容師と話すと皮膚や髪への興味のなさに驚くことが多いです。
※このページでは基礎化粧品(化粧水、乳液、美容液、フェイシャルパック等)についてのお話です。
最近では男性も美容に気を遣い、身だしなみ、人にどう見られるか。その意識が高まることはとても良いことだと思います。しかし
化粧品の効果は、角質層、までなんです!!何度でも言いたい。

下手な絵ですみません。
真皮は生きている。血管やら何やらがあって正に身体の一部と言っていい。表皮の10~20倍分厚い。
表皮は誤解を招くがざっくりいうと、もう身体じゃない。生の営みから切り離された死んだ細胞、身体から出した元身体。
しかしこの身体じゃないってのがめちゃくちゃ大事です。
生きている身体がこの刺激だらけの外界に接していたらどうです?アレルギー、小さな生き物、あらゆる刺激に無防備になり、雨に打たれただけで様々なモノが血管に入ってきますよ?
だからすでに死んだ細胞をギチギチに固くして血管も神経も繋がず、28日(ターンオーバー)くらいくっつけてバリアしているんです。よくできているでしょう?ちなみに汗と皮脂が混ざった皮脂膜でこの角質層をさらに強化しています。
ちなみに真皮にまで化粧品成分が届くとアレルギー反応、免疫反応で炎症、血管で全身に回る、神経が刺激され痒みや灼熱感が予想されます。こわーい
この死細胞の壁が表皮であり、表皮の中でも最後の砦が角質層なんです。表皮の1/3くらいの厚み。細胞が角質層の1番下から皮膚表面上まで押され、剥がれ落ちる。
だいだいこの期間は14日くらいです。表皮の1番身体側である基底細胞層で次から次に産み出され、新しい細胞に下から押され、上へ上へと向かいます。
表面から美容成分やらをどれだけ塗ろうと角質層は超えず、内からどんどん外へ外へ押し出されるので、化粧品はすぐに取れます。
でも化粧品は無駄って言いたいわけじゃないんです。
私が1番伝えたいことは、化粧品への期待はほどほどに!ってことです。
使ってみてトラブルがない、お値段も納得、今と明日がまーまー良ければそれで満足するくらいの化粧品への期待。これが大事。
使い続けて良くなる、改善するなんて事はない。産み出される皮膚そのものの良し悪しが肌質なんです。
では健やかで少しでもキレイな皮膚はどうするのか?
それはそこそこでいい基礎化粧品と徹底した日焼け対策、健康的な食事、不足のない睡眠、運動習慣、ノンストレスなどなど、誰もが知る普通の対策が大事なんです。